みんなで作曲家になろうぜ:FZ語録

FZはフランクザッパ御大の略称である。

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FZは作曲家になりたい人へのアドバイスとして
以下の簡単な指示に従えばよいと言っておられた。

①”作品”を創造するという意志を宣言する。
②ある時にして、曲を始めよ。
何物かを一定の時間にわたって生じさせること。
(何がその時間内に起こっていても構わない。
 ーどんなに良かったか悪かったか、それを言うために評論家ってものが
  いるんだ。だからそういう部分を気にかけないこと)
④いつかはその曲を終わりにすること
(もしくはずっと続けること、聴衆に”進行中の作品”だと言ってね)
パートタイムの仕事を得ること。

そうすれば、こうゆうものをやり続けることができる。
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 ロール・オーバー・ベートーヴェン DTM時代のロック的新作曲講座(1995) 斉藤節夫著(YGファクトリー)より


FZは記憶力がとても優れていた人だったという。
とかく誤解されがちですが、この言葉は真実を捉えていると思う。

ちなみに、上記引用は『ザ・リアル・ザッパ・ブック』(白夜書房刊)からの引用ですが、
原書の現行入手可能な訳本『フランクザッパ自伝』(河出書房新社刊)にも
「さあ、作曲家になってみよう」との見出しがある。
前述のアドバイスの前に、作曲家の定義付けがある。
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「作曲家とは、なにも悪いことをしていない空気分子に、自らの意志を押しつけてゆく人物のことだ。
 彼がそのような行為を行なう際は、多くの場合、何も悪いことをしていないミュージシャンたちが、
 手先としてこき使われる。
 〜Snip〜
 なんらかの着想さえ得られたなら、あとはその着想を実行すればいい。
 相手はただの空気分子だ。なにをやろうと、文句を言われる心配はない。」
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 フランク・ザッパ自伝 茂木健訳(河出書房新社刊)より

ネット時代の今、FZが生きていたらどんな仕事をしていたのだろうか。

フランク・ザッパ自伝

フランク・ザッパ自伝